【50代/女性】適正な根管治療がされていなかった大臼歯部の抜歯即時埋入の症例
左下第一大臼歯の打診痛および自発痛によりクラウンを除去したところ、遠心根に破折線が認められた。失活歯であり適正な根管治療がされていませんでした。
抜歯窩を壊さないように丁寧な抜歯を行い、抜歯窩内の不良肉芽を掻爬してインプラントを埋入。十分な固定が得られたので、即時に仮歯を作製し装着。
術後8週で十分な2次固定が得られたので印象採得を行い、術後10週でジルコニア上部構造を装着。
X線写真では抜歯窩は治癒し、インプラント周囲の骨吸収は認められず。
治療期間：10週
治療費用：¥503,800(税込)
リスク：インプラント埋入から2週から4週時に過大な力が掛かり過ぎると骨の2次安定が得られない事があるので、この期間の食事には注意が必要。
歯科医師の見解：抜歯と同時に行うインプラント処置は、1回の外科処置で完了するため、痛みや腫れがなく安全な方法です。また、長期的な予後も良い。ただし、この方法に熟知した専門医に委ねることをお勧めします。
